日銀の金融政策決定会合

 





1月17日、18日の金融政策決定会合に向けてマスコミや専門家などから予想や分析が一斉に報じられて来ました

オーソドックスな見方、私の予想でも同様ですがイールドカーブコントロールが撤廃される可能性が高く、10年債は市場に委ねて行くと予想されます

ここまでは分析や予想に差異は無く、つまりは市場にも織り込まれて来たと言えます

今日の為替市場や株式市場でも織り込みが進む値動きとなっており、何が起きるか誰も経験が無いだけに市場ではあるとは織り込みながらも、なら、どのようにポジションを取れば良いのか誰も分からないことから値動きが止まったような状況となっています

為替市場では少し円高に振れるなどポジションを動かす動きはありましたが、日経平均は、ほとんど横這いとなっていて、まるで市場が閉じているかのような静けさとなっています

モーサテなどでも債券の専門家による分析が披露されたり日経新聞が10年債の理論値の金利を報じたり、イールドカーブコントロールが撤廃された後の金利水準に注目が集中し、波乱は無いだろうとの見方が優勢となっています

それゆえの株式市場や為替市場での落ち着きと言え、実際に撤廃されれば意外にも波乱無しとなり、10年債の金利は0.7%~0.8%で落ち着く可能性も十分にあります

アメリカの債券市場や為替市場、勿論、株式市場でもFRBの金融政策が変更が予想される局面では波乱が予想されると数日前から値動きは激しくなり、凄まじいポジション調整が始まります

波乱とはならないとの局面ではポジション調整が無いので静かな値動きとなるので今の日本市場でも波乱無しとなる可能性も十分にあります

但し一昨年の2021年2月にFRBが早期にテーパリングを始めるとの観測が広がり、7年債の入札が応札倍率が低い結果となると、突如として債券市場では債券価格が暴落し金利は急騰となり株式市場では暴落となり、日本市場まで波及して日経平均が1000円程度の暴落になるなど、世界同時株価暴落にまで一気に進んでしまうなど、僅かなキッカケで、まるで金融危機のような事態となることがあり得るのが債券市場の怖さとなるのです

しかも、一度、債券市場で波乱が起きてしまうと一瞬で債券価格も株価も暴落することを目の当たりにした投資家は恐怖心が芽生えてしまうので債券価格が底値を迎えるまで終わりなき波乱相場が始まってしまい、今のアメリカのように債券価格の底値、金利で言えば上限が見えて来ないと、いつまでも落ち着かない相場が続いてしまうのです

本当に一瞬で債券価格は暴落し金利は急騰してしまい株価は暴落してしまうので投資家から恐怖心がいつまでも抜けず、ちょっとしたキッカケで年がら年中、市場は荒れに荒れてしまうのです

結局、アメリカ市場が落ち着くまでには今に至るまで2年程度を要していている訳で、それだけ債券市場の波乱とは怖いのです


日銀が金融政策決定会合でイールドカーブコントロールを撤廃し10年債の金利は市場に委ねる

となると仮定して話を進めて行きます

結論として波乱はいつまでも止まらない

と思います

荒れて沈静化、荒れて沈静化、荒れて沈静化と、どこが終着点となるかは、いつまでも分からない

そんな相場の始まりだと思います

10年債の金利が決まる要素とは

1、物価上昇率

2、実質経済成長率

3、中央銀行の金融政策

4、国債の需給バランス

この4つの要因により金利は決まって来ます

アメリカでもCPIにより債券市場は荒れ、実質経済成長率に関係する経済の好不調により債券市場は荒れ、FRBの金融政策をめぐり債券市場は荒れ、国債の需給バランスとなる国債発行をめぐる入札次第で債券市場は荒れるなど、この2年にわたり、あらゆる波乱要因により、いつまでも落ち着かないという結果から分かるように最終的には債券価格の底値が見えて来るまで終わりなき波乱相場となって行く可能性が高いのです

日本でも物価は高騰しており

1、毎月の物価関連の指標次第で債券市場は荒れる

2、経済が好調なら物価高騰が続くとの見方から債券市場は荒れる

3、日銀の金融政策決定会合ごとに金融政策変更の思惑から債券市場は荒れる

4、国債の入札や財政出動など需給バランスをめぐり悪化懸念から債券市場は荒れる

等々、4つ全ての項目で債券市場が荒れる要素があり、日本の場合は

1、国債発行額が対GDP比で2.6倍

2、債券価格は債券価格の理論値としての最高値となるゼロ金利状態

となっているので規模と価格の両面でバブルと言える状態であり、つまりは債券バブルの崩壊とは、どのような経路を辿って行くかは誰も経験が無いことから、余計に先を見通すことが出来ないゆえに終着点がどこにあるかさえ分からないので、やって見なければ分からず、混乱がエンドレスで続く可能性が高いと予想されるのです

このような弱味はヘッジファンドなど投機的な市場参加者にとっては格好の材料となり、材料が出る度に債券の売りが仕掛けられて債券価格は暴落し、金利が急騰する波乱がいつまでも続く可能性が高く、格好の儲けのネタとしていつまでも使われる可能性が高いのです

私はアメリカ市場を見ていて、本当にヘッジファンドとはしつこいことを実感しています

いつまでも終わらせてくれない

それが投機的なヘッジファンドの習性となります

波乱が何年も続く

それを今から覚悟する局面となっていることを自覚すべき局面なのです

相場観から言えば10年債の金利が0.8%までが上限となり0.9%以上となると本格的な波乱となって行くと思います

株式市場や為替市場への影響や相場観は、また別の機会とします

コメント

このブログの人気の投稿

アメリカ市場のイメージ

2万7327円

イエレン米財務長官