株価の理論値
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昨年は為替市場の分析予想で年前半の早い時期に6月までに一ドル125円~130円、年末までに一ドル130円~150円と、その要因や因果関係も示しながら予想しましたが、いずれも的中となりました
また一昨年、つまり2021年となりますが、一昨年末に来年、つまり2022年となりますが、来年の後半には日本でも物価が高騰しエネルギーを含む総合CPIは3%を超えて4%に近づくと、その要因や因果関係も含めて分析し、予想しましたが、時期、水準共に的中となりました
また日銀は利上げに追い込まれて行くとの分析、予想も的中となりました
出来るだけ客観的で公平な分析で要因を考え、因果関係が成立していることに、こだわりながら予想していますが、とりあえず予想は的中となり良かったと思います
アメブロのジャンルの予想ジャンルに所属してブログを書いているので、予想は必須となり、やはり精度は必要なので良かったと思います
ちなみにアメブロの月のアクセス数は5万~5万5000くらいですが、今月は6万は超えそうです
さて、ほとんど自慢話となっちゃいましたが、本題に入ります
金融理論の基本となるCAPM
この金融理論はノーベル経済学賞を受賞した理論であり、アメリカだけではなく世界中の投資家が使う理論であり、実際にS&P500はCAPM理論通りに推移していて、日経平均でも一昨年の後半から事前に割高と割安の目安を示して、ほとんど的中しているので、やはり日経平均でも株価の理論値で推移していると確認されています
日経平均の具体的な算出方法を書いて行きます
さて、まずはCAPM理論から算出される株価の理論値とは
将来発生する税引き後キャッシュフローの割引現在価値
となります
将来発生する税引き後のキャッシュフローを割引率を用いて現在価値を算出し、株価の理論値として、それをベースラインとして設定し、そのベースラインを上回れば割高となり、下回れば割安となります
将来発生する税引き後のキャッシュフローの割引現在価値
この将来とは10年後となるので10年後のキャッシュフローを割引率を用いて現在価値を算出して行きます
10年後のキャッシュフローなので10年債の金利を割引率として、更に物価を加味した実質金利を割引率として現在価値を算出して行きます
例えば10年後のキャッシュフローを100ドルと仮定し、実質金利を1%、2%、3%として、それぞれ算出して行きます
実質金利が1%の場合 91ドル
実質金利が2%の場合 82ドル
実質金利が3%の場合 74ドル
となります
実質金利次第で株価の理論値は大きく変わるので昨年のアメリカ市場では実質金利が2.6%も高騰していたことから暴落していたと要因分析出来るのです
このような理論からヘッジファンドや機関投資家などは株価の理論値を算出し売買して行くので、その集合体となるS&P500は理論値で推移しているのです
このCAPM理論で算出された理論値で株価は決まっている訳ですが、その株価を分解すると
予想EPS×PER=株価
となるので企業業績の結果となる予想EPSではなく、PERの推移を見ていれば簡易的な理論値が算出、出来る訳です
つまりPERの過去平均が株価の理論値となる訳で個人投資家はPERの過去平均から簡易的な理論値を算出すれば十分となります
そのPERから見た日経平均の理論値とは昨年後半は12.5倍~13倍で推移していたので12.5倍が割安の目安となり13倍が割高の目安となると昨年、ブログに書いていましたが、実際に、ほぼ、その範囲で行き来していたことから、この仮説は極めて有効だったという結果が出ています
そして年末に日銀が電撃的に利上げに踏み切ったことから金利が上がると割引率が高くなり、現在価値は下がるので、割安の目安が切り下がると予想して書きました
金利上昇からPERの理論値を算出するには
PERを利回りで見ると益回りで見ることが出来ます
PERを1で割るだけとなります
1÷12.5=8%
となりPERが12.5倍の時の益回りは8%だと分かります
益回りが8%と算出出来たので0.25%の金利上昇となったことから8%に0.25%を加えて理論値を算出します
8%+0.25%=8.25%
となり金利が0.25%上昇した時の益回りの理論値の割安の目安が算出出来ます
益回りをPERに戻すには、やはり1で割るだけです
1÷8.25%=12.12倍
と算出出来ましたが、つまり日経平均の割安の目安はPERだと12.5倍から12.12倍へと下がり、益回りは8%から8.25%へと下がったのです
実際に昨年末まで、この目安が割安の水となっていて、この仮説も極めて有効だと確認されました
更に年末に取引が引けた後に日経新聞が日銀は物価見通しを引き上げると報じたことから債券市場では金利が0.25%程度、上昇しており更に割安の目安が切り下がったのです
そこで大晦日に、また同様に
8.25%+0.25%=8.5%
1÷8.5%=11.76倍
と計算して割安の目安をPERは11.76倍、益回りは8.5%と仮説を立てました
割高の目安はPERが0.5倍程度の範囲での推移となることから
11.76倍+0.5倍=12.26倍
と算出したのですが、昨日は12.27倍が終値となっており、割高の目安で上昇は止まったことから、やはり極めて有効だと確認出来ています
このように計算自体は極めて簡単で、それでいて割高と割安の目安は、ほとんど正確に把握出来ることから非常に良い分析手法だと思います
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