日経平均の割安

 



ノーベル経済学賞を受賞した理論で世界中の投資家が投資の基本としている金融理論となるCAPM

実際にアメリカ市場ではS&P500は過去10年以上に渡り一時的な乱高下を除くと株価の理論値で見事に推移しています

またチャートやテクニカル分析が主流というか、非常に多い日本市場でも一昨年から私自身が分析し予想して来た割安、割高の目安でも、ほぼ分析通りの範囲で推移しており、私が立てた仮説は、ほぼ正確で、つまりは日本市場でも理論値で推移して来たと実際にブログに書いて実感しています

日本市場でも旧東証一部の売買に占める外国人投資家の比率は、およそ70%あり、外国人投資家の間では投資理論の基本となるCAPM理論はノーベル経済学賞を受賞した金融理論であることから誰もが知っている理論とされ、その理論値から売買されるゆえに日本市場でも理論値で推移しているのだとの仮説を立てています

勿論、株式市場なので絶対は無く、あくまで目安に過ぎませんが、私自身がブログで公開し、予想という形で示し、実際に定期的に検証しながら推移を見て来ましたが、高い精度で予見出来て来たという結果であり、株価の理論値から算出している目安とは実に有効だと自負しています

ただ、あくまで投資とは自己責任であり、私が出来ることは割高や割安の目安として公開し、それが実際に機能するかを実験しながら検証し、何らかの参考になればとの思いで書いて来たし、書いている次第なので、このような考え方があるのだと参考にしながら、あとは自分自身で判断して下さい

さてCAPM理論の理論値から今後しばらくの間、具体的には1ヶ月程度の期間でという前提ですが、日経平均の下値、割安の目安を具体的に考え、実際に数値で示しながら予想し、公開して行きます


尚、17日、18日に日銀の政策決定会合があり、それを考慮した分析となります

では具体的に考えて行きます


日経平均の割安と割高の目安は11.76倍~12.26倍とブログで具体的な計算式を入れながら書いて来たので、今回は、この数値を前提にしながら話を進めて行きます

毎回、この簡易的な算出方法ではありますが、書くとなると、結構な時間を要してしまい、話が進まなくなるので今日は、ここからスタートします

簡易的な算出方法が知りたい人は月額料金が圧倒的にコストパフォーマンスが高いと思うので月額料金にて過去の有料記事で確認することが良いのかと思います

さて、その日経平均の具体的な数値を考えて行くにはPERを11.76倍~12.26倍に置くとしても予想EPSが必要となり、予想EPSを用いて算出する必要があるので、予想EPSを考えてみます

金曜日時点、つまり13日ですが、金曜日時点の予想EPSとは

2137.44円

PERは12.22倍だったので日経平均は

2137.44円×12.22倍=2万6119円

となっていました

まずは、この予想EPSを用いて日経平均の割安、下値の目安を算出して行きます

PERの割安の目安は11.76倍なので


2137.44円×11.76倍=2万5136円


となります

ここまで下落する余地が現時点である訳ですが、やはり予想EPSの下方修正リスクはあり、予想EPSが下方修正されることを考慮する必要があります

日銀が今週の17日、18日に利上げに踏み切る可能性は高く、PERが更に下方修正される可能性も結構な高さでありますが、既に0.25%の利上げを債券市場は織り込んでいて、それを基にPERを下方修正して割安の目安を11.76倍と算出しているので、債券市場が荒れて金利が更に上がるリスクはありますが、そこまで考えるよりは、まずは0.25%の利上げを織り込んだ水準となるPER11.76倍は、そのまま維持して考えるのが妥当と思います

ただ実際に利上げされ債券市場で金利が急騰した場合は直ぐにPERは下方修正するので、その時は、またブログで書いて行きます

話は戻りますが、日銀が利上げすると円高が進む可能性があります

私は中期的には円安トレンドだと今年も予想してはいますが、一方で為替市場も投機的な値動きにより一時的には円高が進む可能性が高く、日経平均は輸出企業への依存度が高く、円高になると業績予想は下方修正されるので予想EPSも下方修正されることから下方修正を織り込んで割安の目安を考える必要があります

日経平均の予想EPSは過去1年2020年~2230円くらいの幅となっていて、およそ上下に100円程度の修正が入っていました

予想EPSとはアナリスト予想の平均となるのでアナリスト次第となる訳ですが、少なくとも50円程度の下方修正は見ておく必要があると考えます

2137.44円-50円=2087.44円

ここまでは日経平均の予想EPSが1ヶ月以内に下方修正される局面はあると予想しています

となるとPERの割安の目安は11.76倍なので

2087.44円×11.76倍=2万4548円

という結果となります

日銀の利上げにより少なくとも一時的には円高が進むと予想され予想EPSは下方修正される可能性が高く、少なくとも50円程度は下がる可能性が高いと思います

それを前提とすると結構な下落と成るのが可視化されます

日銀の利上げによる金利上昇リスク

円高が進むリスク

金利上昇と円高により予想EPSが下方修正されるリスク

これが重なるので、このくらいの下落は少なくとも想定すべきかと思います

また、あくまで、この数値は現時点での分析となります

実際に日銀が利上げして、金利が想定より上昇したり、円高が加速する可能性もあり、そうなると、また、その時点で修正するので、あくまで現時点での分析結果となるだけです

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