日本のCPIが4%
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私は一昨年の9月に8月の輸入物価が前年比で29.2%の急上昇となっていることを確認し、日本でも、これから物価高騰が本格化し来年は日本でも3%を超えるような物価高騰となって行くことから日銀は利上げに追い込まれて行くと指摘し始めました
その後、10月、11月と輸入物価の高騰は加速していたことから日銀が利上げを見送っていると、来年の後半にはエネルギーを含む総合のCPIは3%を超えて年末までに4%に近付いて来ると分析して予想するようになりました
結果としては昨年後半からCPIは3%を超えて4%に近付きました
また昨年からは4%を超えて今年の4月~6月には5%を超えて来るとも予想して来ました
とりあえず4%には達して私の予想は物価水準、時期、日銀が利上げに追い込まれるまで全て的中となりました
今日は4月~6月のCPI、発表されるのは5月~7月となりますが、この水準が5%を超えて来ることの根拠を示しながら分析し予想して行きます
下記に示した過去1年のCPIの推移を見ると昨年6月までは上昇のペースは緩やかで7月以降に本格化に価格転嫁され上昇が加速していることが分かります

上記のCPIの推移を見るだけではなく下記の企業の仕入価格となるPPiを見るとCPIの上昇は価格転嫁が進んでいないことから、これからが更に加速して行くと予想されます
上記のCPIは前年比で4%の上昇となっていますが、企業の仕入価格となるPPiは前年比で10.2%の上昇となっており、単純に6.2%も価格転嫁されず、つまりは上昇余地がまだ6.2%も残っているのです
企業は下記のように継続的に仕入価格が上昇していることから少なくとも6.2%分を価格転嫁して行かないと、利益率が悪化の一途を辿って行きます
下記の仕入価格となるPPiが横這いとなって来れば緩やかな価格転嫁となって行きますが、現時点で右肩上がりで仕入価格の上昇が続いており、6.2%も価格転嫁しても、まだ追い付かず、過去の仕入価格の上昇分の転嫁にしかならない訳です
世界的な物価高騰は抑制されて来ましたが、今の為替水準とは円安が進む前の一ドル105円~110円程度と比較すると20%以上も円安の状態であり、常に20%以上も割高で輸入している状態なので世界的な物価高騰が抑制されて来ても、少なくとも20%分の割高な輸入価格を価格転嫁して行く流れは続くのです
結果として企業の仕入価格となるPPiへの価格転嫁も続くのでPPiの右肩上がりの上昇は続くと予想され、6.2%も価格転嫁しても、まだ追い付かない状態となるので、価格転嫁は続きCPIは4月~6月は前年の水準が低いことから一時的には5%を超えて来ると予想している訳です
逆に言えば価格転嫁分が6.2%も残っているのでCPIの上昇が6.2%を超えるのが妥当な水準とも言えるのですが、企業は利益率を落としても価格転嫁は抑制する部分は残ると予想されるので5%程度には抑制されるとの見方となるのです

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